第一次世界大戦後、アドラーは教育によって世の中を変えようと行動しました。
教育の目的は共同体感覚の育成です。こうした教育改革こそが、政治による変革よりも、この世
界を平和的に改革するための有効な手段を提供すると考えたのです。
アドラーの教育論の基本は「勇気づけ」にありました。子どもが共同体感覚を持ち、対人関係の中に入っていく勇気を持てるように援助することです。
そのためのキーワードが「ありがとう」という言葉でした。
人は「ありがとう」という言葉を聞いたとき、自ら
が他者に貢献できたことを知るのです。
人間にとって最大の不幸は、自分を好きになれないことです。この現実に対してアドラーは「わたしは誰かの役に立っている」という思いだけが、自らに価値があることを実感させてくれるといいます。
「共同体感覚」という言葉に含まれる「共同体」とは、「学校」や「職場」などの身近な組織や集団ばかりではありません。「会社が世の中のすべて」というような人がいますが、ひとつの共同体にしか所属していない人などいないのです。
地域社会や国家、さらにはもっと大きな共同体まで、小さな共同体から切り離されても、その外には必ずより大きな共同体があり、その中でできる貢献があります。
目の前の小さな共同体に固執することなく、自分の人生を生きる勇気を持つことが大切です。
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